- 2019.02.20 Wednesday
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▲ことしのはじめ頃のアンモルニャイト
いつかはこんな日が来ることはわかっていたけれどあまり考えないようにしていた。それでもやはり年を重ねるたびに考えてしまうし、重い病気だとわかったときも、あとどのくらい生きられるのだろう、と。
亡くなったという実感は少しずつ押し寄せてくる。それはくうちゃんのときともちがって。普段と変わらないおだやかな時間が流れている中に、突如現れる。真夜中に目が覚めていろいろ思い出し、替えたての枕カバーを濡らしてしまう。ふとした心のすきまに夜風のように入り込んでくる日々の記憶。つらくはなるけれど、そんな時間を、いまは愛おしむ。ただそれだけ。
『僕らは奇跡でできている』というドラマの主人公を見ていて、ふと、猫のようだなと思った。毎日をただ精一杯生きている。なぜ生きるのかなんて考えず、何を願うこともなく、ただひたすら与えられた生をまっとうしているように見える。興味の赴くまま、動き、関わり、やり遂げる。悩まない。
ヒトとして見ると、自由すぎて、周りの人を困惑させてしまうこともあるけれど、彼をネコとして見れば、驚くべきことになんの違和感もなくなる。
このドラマを仏教そのものだと云ったお坊さんがいて、言われてみると、猫も、仏教的であるのかもしれない、と。
病気の悪化により最期の二日間は、息の苦しさからか、触るもの皆傷つける勢いになっていたもるこ。見ているのもつらかったけど、本当につらいのは本猫なのだからと涙こらえて見守ることしかできなかった。
高齢ということで手術とか治療はしてこなかったけれど、本当にそれでよかったのかとウジウジ思い巡らしたりした。けどそんな時間がもったいなかったなぁと。楽しかった日々をわんさか思い出せよーっと。
あれこれ考えず、ただ生きることの尊さを、教えてくれました。もるちゃん、ありがとうね、またね。
▲49日に飾ったお花ともるこ。
2012年につくったもるこの本『借りてきた猫』はこちらで見られます
→ https://www.photoback.jp/Stage/Photoback/PBER-3423891210232340000
2027年の開業(東京・名古屋間)を目指して
現在、工事及びその準備作業を行なっているというリニア中央新幹線。
数年前からなんとなく耳にしていたが(京都に通して欲しいだのなんだの)
どういう状況にあるのか、今ひとつリアルに感じることができないでいた。
なんとなく知ってるのは
●リニアが便利便利っていわれるほど便利でもなさそうなこと
●大部分が地下を走るから景色を眺めたり旅気分なんてなさそうなこと
●そもそも東京・名古屋間40分っていうからお弁当食べてぼーっと
してたら着いてしまって旅情なんてないだろうなということ
●地下水の豊富な南アルプスの地下を貫いて、長い長いトンネルを
つくろうとしていること
●駅は、品川、相模原、甲府、飯田、中津川、名古屋。
●品川や名古屋では他路線への乗り換えにけっこう時間を要しそうなこと
少し調べてみるとわかったのは
◎沿線住民への説明会で適切な説明が行なわれていないらしいこと
(リニア沿線となる長野県大鹿村の「大鹿の100年先を育む会」さんのブログ)
◎JR東海は、リニアで採算を取ろうなどとはハナから考えていないこと
◎東海道新幹線の利益でリニアを動かそうとしていること
それでは単に乗客の取り合いになるだけでは?
なんでそんなものつくるんだろう?素朴な疑問。
先日、リニアの通過が予定されている愛知県春日井市の
立て坑(非常口)建設予定地を見学するツアーが開催された。
上記の疑問に直接答えが出るわけではないが、リニアの問題に
少しでも近づければと参加した。
以下、ガイド役の春日井市議会議員・伊藤建治さんの解説を
聴きながらの見学の様子。
【愛知県春日井市西尾町】
岐阜県境近くの田畑が広がる地域。
ここにリニア新幹線の保守基地がつくられる予定。
車両の整備をするために近くに立て坑をあけて、車両を出し入れするのだとか。
この田んぼも来年は見られない(実らない)かもしれない。
もっとたくさんの田んぼがあったそうだが、リニア建設を受けて
放棄地となってしまったそう。
春日井市は地下水が豊富なところで、水道の20%に井戸水が使われている。
リニアのトンネルを掘って万一水脈にぶつかれば、その水が流れ出てしまい
枯れてしまう可能性も。
現地視察してきた伊藤市議によれば、すでにリニアトンネル工事が
行われている山梨県笛吹市では、水道水源として使われている10カ所
もの井戸が枯渇したとのこと。
春日井のとある福祉施設では100%地下水でまかなっており
水道に切り替えるとなると経費がかさんでしまい、大変困るという。
水道の問題はもちろん、地下水が流れ出てしまったあとの土壌が
どのような状態になるのかも心配。
【愛知県春日井市熊野町】
JR神領駅から西へ約1.5km、線路のすぐ横にタテ坑の建設が予定されている。
ここからトンネル残土を運び出すダンプカーは、一日最大800台が行き来する
予定(春日井市全体では2000台)で、少し西にある踏切から一般道に
出ることになるそう。
[近くには小学校や中学校、目の前の道は狭く、渋滞道路もあるため
果たしてそんなに多くのダンプが往来できるのか疑問。
JRは、一日に運び出したい残土をダンプの容積で割って算出している]
そもそも春日井で出ると言われている残土の行き先はまだ決まっていない。
地下水が豊富に含まれる土は建設用には向かないのではとも推測されるため
安易に受け入れることはやめるように春日井市が通達しているとか。
→その後、瀬戸市の窯業団体が鉱山の埋め戻しに使いたいと申し出たとのこと。